Google Next26直前!セッションタイムテーブル作成から読み解く今年のテーマ?
- 3 日前
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更新日:3 日前
こんにちは、データおじさんです。 いよいよ来週、熱狂の渦に包まれるラスベガスで開催される「Google Cloud Next '26」に参戦してきます。
実は昨年(Next '25)も現地で参加し、あの巨大な会場を歩き回りながら最先端のクラウド技術のシャワーを浴びてきました。 また、昨年はリベルスカイが「2025 Partner of the Year」において、「Security-Japan」部門を受賞したこともあり、大変実りある内容となりました。(昨年の様子などはこちらの記事をご確認ください。)
今年も自社のビジネスやお客様のDXを加速させるヒントを持ち帰るべく、我々も気合いを入れて準備を進めています。(たくさん美味しいものも食べよう...)
地獄のセッションタイムテーブル作成
さて、私は自身2度目の参戦ということもあり、準備はある程度慣れたものの、毎回頭を悩ませるのが「自分のタイムテーブル(アジェンダ)作り」です。

(こんな感じ。今年は少し使いやすくなっていた...!!)
数百にも及ぶセッションの中から、どれを聴講するのか。これが本当に大変で野外フェスのようには行きません。
とにかく聴きたいもの、参加したいワークショップがありすぎる...ッ!!
セッション数が多く、2時間くらい経ってもまだ2日分くらいしか終わっていない...。
絶望を感じながらタイムテーブルを埋めつづけること4時間、ふと今年のセッションラインナップに昨年とは違う何かを感じました。(遅)
KeyNoteにもあるとおり今年も「AI Agent」が中核ではあるものの、どうも『Security』に関するセッションが多くないか…?
昨年、同行したアプリ&セキュリティーチームの吉田(セキュリティおじさん)が、セキュリティに関するセッションの少なさに嘆いていたのを覚えており、ちょっと気になりました。
可能ならばセッション一覧をスクレイピングして、BigQueryへ投入、LLMで要約、頻出キーワード抽出…なんてやりたいところですが、これは非常にグレーゾーン(もはやアウト?)なので一通りのセッションをチラ見した体感で今年のテーマやトレンドを予想してみたいと思います。
※あくまで勝手な考察です、実際には現地で発表された内容をもとに改めてまとめてたいと思います。
Google Next'25を少しだけ振り返り
改めて昨年のKeynoteやセッションライブラリ、もはやほぼ残っていない自身の記憶をもとに、振り返ってみました。
Google Next '25 Keynoteの主要な発表内容(概要)
次世代モデル「Gemini 2.5 Pro」の発表 思考能力(推論力)が劇的に進化した「Gemini 2.5 Pro」がお披露目。単なる回答生成ではなく、ステップバイステップで論理的に思考する力が強調されていました。
エージェント開発の民主化「Agent Development Kit(ADK)」 誰もが簡単にGeminiベースの自律型エージェントを構築できるオープンソースのフレームワーク「ADK」が発表されました。
具体的な「特化型エージェント」のショーケース
Workspace Flows: コーディング不要で、タスク処理やカスタマー対応の下書きなどを自動で行うエージェント。
Security AI Agent: アラートのトリアージやマルウェア分析を行う、Google Security Operationsの特化型エージェント。
マルチモーダルの進化(Lyria 3など) 音楽生成AI「Lyria 3」のデモなど、テキストにとどまらないAIの表現力の高さが示されました。
こうしてまとめてみると、確かに ”Agent" 一色で、特定の業務に特化したエージェントのデモが次々と発表され、「AIを使って何を作ろうか?」なんて期待が渦巻いていたように思います。
Google Next'26のセッションライブラリからみる傾向
Google Next'26 Keynote概要より
まずはKeynoteの概要から見てみましょう。
The Next '26 Opening Keynote introduces the blueprint for the agentic enterprise, guiding businesses through the shift from AI adoption to large-scale transformation. Join Google Cloud CEO Thomas Kurian for major product announcements and hear from global customers who are partnering with Google Cloud to drive real-world impact.
こちらのKeynote概要をGeminiに翻訳させた概要はこちらです。
「Next '26のオープニング基調講演では、『エージェント駆動型企業(Agentic Enterprise)』のための設計図(Blueprint)を提示し、AIの『単なる導入(Adoption)』から『大規模なビジネス変革(Large-scale Transformation)』へとシフトしていく企業を導きます。 Google Cloud CEOのトーマス・クリアンによる重要な新製品発表にご期待ください。 さらに、Google Cloudとのパートナーシップによって、現実世界のビジネスに大きなインパクトをもたらしているグローバル企業の事例もご紹介します。」
エージェント駆動型企業の設計図(blueprint for the agentic enterprise) 「AIツールをどう使うか」ではなく、「AIエージェントが自律的に動くことを前提とした、新しい企業アーキテクチャの全体像(設計図)」を提示する、とあります。
導入から変革へのシフト(shift from AI adoption to large-scale transformation) ここがNext '25との最大の差分でしょうか。昨年の「まずは導入して試してみよう(Adoption)」というフェーズから、今年は「企業活動全体を根底から作り変える(Transformation)」といういわば本格利用・運用フェーズへと移行したことを明確に示しています。
これらに関する「重要な新製品発表」とあるので、ワクワクしますね...!!
セッションライブラリのTpic比較

こちらはセッションライブラリの検索時に利用できる「Topic」です。左の白背景が昨年、右が今年です。こちらも勝手に深掘ってみましょう。
Agents まずは「AI」というTopicがなくなり、「Agents」に変わっています。これはさきほどのKeynote概要にあった「AI導入からAgentic Enterpriseへの変革」というメッセージの表れでしょうか。
運用・インフラ関連追加トピック ほかにはこれらのトピックが追加されていました。 ・CI/CD
・Cloud Runtimes
・Kubernetes(去年はComputeなどに内包されていたのが独立?)
・Observability(可観測性) ここからは、エージェントを安全にデプロイし(CI/CD、Kubernetes)、暴走しないように監視するか(Observability)に関するセッションが多く出てきているものだと理解できます。
セキュリティ関連
これらの比較では出てきませんが、セッションライブラリのキーワードして「SOC」、「SecOps」sというキーワードが非常に多く見られました。
エージェント環境を安心・安全に利用するために必要なセキュリティ施策や機能・サービスに関するセッションが多く出ていることが伺えます。
今年のテーマ・トレンドは?
ここまでのめちゃくちゃ勝手な解釈と考察から、以下のような予想をしてみました。
1. 「Agentic Enterprise(企業全体のエージェント化)」の本格実装フェーズへ
「特定の業務でAIを導入・試す」というフェーズは終わり、今年は、構築した無数のエージェントたちを、いかにして企業のコアシステムに組み込み、スケールさせていくかという「エンタープライズ運用」がメインテーマになりそうです。
2. エージェントの暴走を防ぐ「セキュリティと可観測性(Observability)」の台頭
エージェントに社内データを触らせ、自律的にシステムを操作させる以上、ゼロトラストなセキュリティ基盤(SecOps/SOC)と、エージェントの挙動を監視する仕組み(Observability)は「絶対の前提条件」となります。「AIを安全に手なずけるためのインフラセキュリティとその運用」が今年の主役の一つでしょうか。
(最後に)AI Agentにおけるハイプサイクル

昨年と今年の比較をもとに見てきましたが、これはまさに「AI Agent」におけるハイプサイクルに当てはめられるでしょうか。
上の図は2025年8月にガートナーが発表した、AI関連のハイプサイクルになります。
Next '24 〜 Next '25:【過度な期待のピーク期(Peak of Inflated Expectations)】
「Geminiでこんなエージェントが作れる」「AIが全部やってくれる」と、可能性に熱狂していた時期です。実際に各社が一斉にPoCを作り、そのすごさに熱狂していたタイミングですね。
Next '26(現在):【幻滅期(Trough of Disillusionment)〜 啓蒙活動期(Slope of Enlightenment)】
いざPoCから本番の業務(エンタープライズ)に組み込もうとした瞬間、企業は現実の壁にぶつかります。
「データが散らかっていてAIが嘘をつく(ハルシネーション)」「セキュリティのリスクが高すぎて本番環境にデプロイできない」などといった現実(=幻滅期)です
幻滅期を超えると、いよいよ本格的な導入を検討する企業もより増えていくことでしょう。
と、ほぼ妄想のような内容になってしまいましたが、こんな風に事前に色々考察して臨むのも非常に楽しい時間でした。
では、この予想が正しいのかを現地でしっかり答え合わせしてきたいと思います。
それでは行ってきます!



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